4月から仙台89ERS U15チームのHCに就任した上山真コーチ。温情にあふれた人間性でありながら、熱き情熱を胸に秘め、冷静かつ緻密な指導で選手たちを牽引してくれています。スペインへのコーチ留学の経験をもつ27歳の若き知将に、上半期の様子についてインタビューをしました。
①今年度、4月からU15チームのHCに就任しましたが、上半期に出場した主要な3つの大会において、全て優勝をしています。東日本最大のU15年代の大会といわれる渡利カップでの優勝。そして、仙台89ERSのU15チームとして初めての海外遠征となった韓国での大会の優勝。仙台89ERSとして初めて開催した国際交流大会での優勝。率直に今、どういった気持ちでしょうか。
まずは、4月からU15チームのHCとしてチームの指揮を執ることになりましたが、チームとして規律や文化を重んじながらも、個性豊かな選手たちと一緒の時間を過ごすことができて、本当に毎日が楽しいです。心から選手たちを誇りに思っています。
そして、どの大会でも優勝できたことは、とても嬉しいです。しかし、何よりも海外(韓国)で試合ができたこと、海外(韓国)のチームや選手たちと交流できたことが、一番の経験となりました。国内の同年代のチームとの試合では経験できないフィジカルの強い1on1など、非常に収穫の多い上半期となりました。
②それぞれの大会で持ち帰った課題について教えてください。
渡利カップで感じたことは、選手一人一人のスキルを向上していかなければ、今後、多くのチームに追い抜かれてしまうという危機感です。特にオフェンスのスキルが非常に高い選手が多いと感じたので、1on1のディフェンスの強化が最優先課題です。
また、仙台89ERS U15チームは、身長が低いため、リバウンドも大きな課題です。オフェンスリバウンドもディフェンスリバウンドも全員で獲りに行くことが、今後のチームを左右する大きな鍵となります。
チームとしては、まだまだ他のチームに比べて、勝利に向かって一枚岩になろうとする結束力が足りないです。チームとして多くの困難を乗り越える経験を通して、もっと大きく成長していきたいと思います。
③U15チームが目指しているバスケットボールはどのようなものですか。
また今後の目標は何ですか。
U15チームが目指しているバスケットボールではなく、U18チームも、トップチームも共通して目指しているのは、どんな苦しい状況であろうとも、歩みを止めることなく、辛いことも、苦しいことも、全て粘り強く泥臭く乗り越えようとする「GRIND」精神をコートで体現し続けるられるバスケットボールがしたいです。
昨シーズンは、U18チームから阿部真冴橙選手が「ユース育成特別枠選手」として、プロの舞台でプレーしました。U15チームの選手たちにとっては、大きな憧れです。今シーズンは、U15チームからもプロの舞台でプレーできる選手を輩出できるよう練習に取り組んでいきたいです。大会における成績の目標よりも、もっと大きな目標に向かって下半期は進んでいきたいと思います。
U15チームの選手たちは、大きな夢に向かって日々練習に取り組んでいます。引き続き、応援していただけましたら嬉しいです。U15チームをよろしくお願いいたします。